絵本発売のお知らせ『ひげとうもろこしくんは  おじさんじゃない』講談社の創作絵本

絵本発売のお知らせ『ひげとうもろこしくんは おじさんじゃない』講談社の創作絵本

初の著書となる絵本が出版されます

この度、初の著書となる絵本『ひげとうもろこしくんは おじさんじゃない』が講談社より出版されることとなりました。2025年7月3日発売です。

特に有名でもない、絵本コンペで入賞したわけでもない、私のようなイラストレーターが絵本を出版できるというのは、もはや奇跡です。一生分の運を使い果たしたのではないかと思っています。
(「キャラクター絵本を作る」という編集部のプロジェクト目標にたまたま合致したことと、担当編集さんと私で考えていることにたまたま通じ合うところがあったというラッキーが重なって、起きた奇跡だったようです)

2024年1月、第2子育休中に突然この夢のようなお話を頂き、それから1年半、私はこの絵本に賭けてきました。
早々に保育園に頼って仕事復帰はしましたが、クライアントワークは最低限に抑えて、全エネルギーの7割くらいはこの絵本に捧げてきたと思います。

絵本の作り方なんてほとんど何も知らないという状態から、手取り足取り担当編集さんに教えていただき、少しずつ少しずつ形にしていきました。32ページにまとめるのがこんなに難しかったとは…!
寝不足の頭で、何度も何度も構成やストーリーを練り直したのは、今となってはよい思い出です。

なかなか思うように時間が取れず(子が2人に増えると病気で休む率も2倍になることを思い知った1年でした)、結局1年半もかかってしまったし、着彩が遅れたせいで編集者さん・デザイナーさんに無茶なお願いをすることになってしまったし、2024年は前年比4%という見事な大減収を記録することにもなったけど、チャレンジしてみてよかったと心底思っています。(チャレンジしないという選択肢は最初からなかったですが)

小さい方々(子どもたち)にはもちろん、読み聞かせをする大きい方々(大人)にも楽しんでもらえるような絵本にしたつもりです。
ストーリーの型としては王道。よくある形ではありますが、自分なりの個性をめいっぱい詰め込みました。
個人的には意味がよくわからないひたすらシュールな絵本も好きなのですが、無名作家がいきなりそんなもの作っても売れる訳がないし、そもそも求められていないし、やっぱりおもしろくてハッピーエンドでおわる絵本にしたいと思い、「今の私にはこれ以上のものはできない!」と思えるまでやりきりました。
もしもたいして売れなかったとしても、悔いはないです。(もちろん売れてほしいし、そのために自分にできる努力もするつもりですが。ここまで付き合ってくださった出版社・担当編集さんのためにも。「重版しました!」って言いたい)

イラストレーターとして開業してから「がんばりすぎている人たちの息抜きになるようなものを」というのを目標に掲げてやってきたのですが、今回、それを少しは形にできたかなと思っています。
学校も人間関係も大変だし、子育ても信じられないくらい大変だし、みんないろいろなものを抱えながら毎日必死に生きていると思いますが、この絵本でちょっとでも息抜きができたなら。ひげとうもろこしくんからひげと勇気と元気をもらってくれたなら。この上ない喜びです。

自分が思っているよりたぶん世界は広い。ありのままを受け入れてくれる世界がたぶんどこかにある。
そんなメッセージも秘めつつ。
たくさんの子どもたちにこの絵本が届きますように。

私を見つけてくださった担当編集さん、出版許可をくださった編集部の皆さん、急な依頼を引き受けてくださったデザイナーさん、何度も校正に付き合ってくださった印刷所さん、きっちりぴったり本の形に仕上げてくださる製本所さん。
この絵本に携わってくださったすべての方々に感謝申し上げます。
本当の本当にありがとうございました!

これからひげとうもろこしくんをどうぞよろしくお願いいたします。

・絵本タイトル:『ひげとうもろこしくんは おじさんじゃない』講談社の創作絵本
・発行:株式会社 講談社
・作:めんたまんた
・装丁:城所 潤 + 舘林三恵 (ジュン・キドコロ・デザイン)
・印刷所:共同印刷株式会社
・製本所:大村製本株式会社
・発行日:2025年7月1日 第1刷発行(2025年7月3日発売)

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デザインフェスタとグッズの詳細についてはまた改めてお知らせします。
(グッズをあれこれ作るのも初めてなので、失敗したり、苦戦したり… 今猛烈に焦りながら準備を進めています)